事業報告

平成24年度 第2回研修会

基調講演 「近年の水災害と河川インフラ」

講師 国土交通省近畿地方整備局 河川部水災害予報企画官 佐中康起 氏

① 地球温暖化と水災害 
② 近年の水災害の現状 
③ 河川の整備 
④ 出水時の対応 
⑤ 防災情報の提供 
⑥ 復旧・復興

たくさんのデータをお示しいただき、近年の水害の傾向についてご説明いただいた。

長期的に見ると少雨と多雨の変動が増大していること(洪水も渇水も危険度が増大)

●高潮によるリスクが増大していること

●降水量増加で治水安全度が低下していること

●渇水の頻発・深刻化、地球温暖化による河川流量の変化

●局地的な大雨の増加傾向

1時間降水量 100 ㎜以上の年間発生回数(1,000地点あたり)
1時間降水量 100 ㎜以上の年間発生回数(1,000地点あたり)

10H10-19と20年前(S51-62)を比較すると

時間50mmの大雨は、約1.5倍

時間80mmの大雨は、約1.8倍

●淀川水系弥陀次郎川(京都府宇治市)での水害
●越前市東部集中豪雨
●熊野川台風12号の被害
●神戸市戸賀川の水害等
●人的被害における高齢者の割合の増加   
 …など、その他数多くのデータをいただいた。会員の皆様が水害に関する議会質問をされる際に、活用させていただく許可も得ているので、その際には事務局までお問い合わせください。